結経(読み)ケッキョウ

デジタル大辞泉 「結経」の意味・読み・例文・類語

けっ‐きょう〔‐キヤウ〕【結経】

中心となる教えを述べた本経に対し、その結びとなる要旨を述べた経典法華経に対する観普賢経かんふげんきょうなど。⇔開経
経文意味をまとめて整理すること。

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精選版 日本国語大辞典 「結経」の意味・読み・例文・類語

けっ‐きょう‥キャウ【結経】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語仏教で、中心的な教えを述べる本経の所説を結ぶ意味をもつ経典。天台宗では法華経を本経とし、無量義経をその開経とするのに対して観普賢経をいう。⇔開経(かいきょう)
    1. [初出の実例]「大集経〈加日蔵経十巻月蔵経十巻瓔珞経為結経三十巻〉〈略〉法華経〈无量義経為開経普賢行法経為結経〉」(出典:撮壌集(1454))
  3. 経の意を結ぶこと。まとめて整理すること。〔本事経‐四・校正後序〕
  4. けつじゅう(結集)

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