波佐見往還(読み)はさみおうかん

日本歴史地名大系 「波佐見往還」の解説

波佐見往還
はさみおうかん

江戸時代からの街道で、波佐見村(現波佐見町)宿しゆく舞相まいそうから四方に分岐する。一里塚のある舞相からほとけ(標高九〇メートル)を経て肥前武雄たけお方面に通じる道筋は、戦国期に後藤貴明の侵入路であったとされる。また舞相から北方のいわ峠を経て肥前有田ありた方面に通じる道は波佐見焼を有田焼に結ぶ経路であった。南西方、波佐見川・川棚かわたな川沿いに大村湾に向かうとやがて長崎路より分岐した平戸往還に通じ、内海から中尾なかお三股みつまた方面に向かう道もあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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