日本歴史地名大系 「波分村」の解説 波分村はぶむら 和歌山県:那賀郡岩出町波分村[現在地名]岩出町波分金池(かないけ)村の東にあり、北は奥安上谷(おくあんじようだに)村。村の北西端を住吉(すみよし)川が南西に流れる。「続風土記」は「昔は土生と書す、名義ハ土生埴生なと書くを正字とす」と記す。中世は山崎(やまさき)庄に含まれたと思われる。「結網集」は根来(ねごろ)寺中性院の開祖頼瑜について「紀州那賀郡人、世系ハ源姓土生川氏」と記し、嘉禄二年(一二二六)生れとするが、この土生川氏は当村土生川左衛門大夫家であるという(続風土記)。慶長検地高目録によれば村高三五〇石余、小物成七升。山崎組に属し、「続風土記」によると家数一二、人数四八。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by