日本歴史地名大系 「波根東村」の解説 波根東村はねひがしむら 島根県:大田市波根東村[現在地名]大田市波根町波根西村の東に位置し、北は日本海に臨む半農半漁の村。古代山陰道の出雲国から石見国へ入った第一番目の波禰(はね)駅(延喜式)が当地に置かれたとする説がある。中世は波禰庄に含まれ、当地は波根本郷といわれた。当村とともに同郷に含まれたと考えられる波根西・朝倉(あさくら)・仙山(せんやま)・神原(かんばら)・山中(やまなか)・才坂(さいざか)の七ヵ村の大氏神八幡宮の社領帳の上書には「波根本郷八幡宮水帳」と記され、慶長八年(一六〇三)大久保長安によって検地が行われている(観聴随筆)。正保国絵図に村名がみえ、高六三〇石余。元禄一〇年(一六九七)の石見銀山領村々覚によれば田方五〇六石余・畑方一二四石余、年貢高は米三四二石余・銀九九〇匁余。小物成として塩浜役七匁五分・塩竈役六匁・釣船役四匁余などが課されている。家数は本家一〇一・門屋一三五、人数一千二〇。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by