波知村(読み)はちむら

日本歴史地名大系 「波知村」の解説

波知村
はちむら

[現在地名]玉野市八浜町波知はちはまちようはち

広木ひろぎ村の東、金甲きんこう山の西麓に位置する。建仁三年(一二〇三)七月の備前国麦惣散用帳(東大史料編纂所蔵)に米富沙汰分一八一石余のうちに「波智」とあり、応永二五年(一四一八)八月の京都東寺造営のための備前国棟別銭注文案(東寺百合文書)には細川殿御領「波智保」とある。一説では藤戸合戦の恩賞として児島こじま波佐川はざかわ庄を賜った佐々木盛綱当地小丸山こまるやま城を築き児島を治めたといわれ、「備前記」にも「殿墓所むしよト云所アリ、是所佐々木墓所ト云、五輪塔モアリ」と記す。

元和三年(一六一七)児島郡物成帳に「はち村」とあり田高二一石余・畠高二〇石余。寛永備前国絵図では村高四九五石余。享保六年(一七二一)の田畠三二町二反余、池六、家数五九・人数四四五(備陽記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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