なみ‐あし【波足】
- 〘 名詞 〙
- ① 船などの進行したあとに生ずる波やあわ。航跡。波跡。
- [初出の実例]「軽く曳く波足と共にしばらく揺れて」(出典:薤露行(1905)〈夏目漱石〉五)
- ② 浜に打ち寄せる波。
- [初出の実例]「遁後れた蟹が浪脚に追はれて渚を匐登るのを」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
- ③ 肌に寄るしわ。
- [初出の実例]「取る年が集って目尻を引張る波足(ナミアシ)が浮く」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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