なき‐ごと【泣言・泣事】
- 〘 名詞 〙
- ① 自分の不運や不遇についてあれこれとぐちをこぼすこと。くどくどと嘆いて話すことば。
- [初出の実例]「きりぎりすなき事してやかべそせう〈日能〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)一)
- 「愚痴を覆(こぼ)し泣言(ナキゴト)を云ひ」(出典:文学者となる法(1894)〈内田魯庵〉二)
- ② 泣くまねをすること。泣きまね。
- [初出の実例]「又たぐいのない啼(なき)上手、とかく此君なきごとの名人也」(出典:評判記・役者口三味線(1699)京)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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