泣血(読み)キュウケツ

デジタル大辞泉 「泣血」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐けつ〔キフ‐〕【泣血】

目から血が出るほど、ひどく泣き悲しむこと。
勅勘の御心情想像にたえず実以て―の至りに奉存ぞんじたてまつり」〈染崎延房・近世紀聞〉

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精選版 日本国語大辞典 「泣血」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐けつキフ‥【泣血】

  1. 〘 名詞 〙 血が出ると思われるほど涙をながして泣くこと。非常に悲しみ泣くこと。血の涙。
    1. [初出の実例]「柿本朝臣人麻呂妻死之後泣血哀慟作歌二首」(出典:万葉集(8C後)二・二〇七・題詞)
    2. 「勅勘の御心情想像に堪ず実以て泣血(キフケツ)の至りに奉存候」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五)
    3. [その他の文献]〔礼記‐檀弓上〕

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普及版 字通 「泣血」の読み・字形・画数・意味

【泣血】きゆう(きふ)けつ

声を出さず、しのび泣く。悲痛をきわめる。〔易、屯、上六〕馬に乘ること斑如(はんじよ)たり。泣血如(れんじよ)たり。象に曰く、泣血如たり。何ぞ長かるべけんや。

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