(読み)キュウ

デジタル大辞泉 「泣」の意味・読み・例文・類語

きゅう【泣】[漢字項目]

[音]キュウ(キフ)(呉)(漢) [訓]なく
学習漢字]4年
涙を流す。なく。「泣訴感泣号泣涕泣ていきゅう悲泣
なみだ。「垂泣

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精選版 日本国語大辞典 「泣」の意味・読み・例文・類語

なか‐せ【泣】

  1. 〘 造語要素 〙 人を表わす名詞に付いて、その人をさんざん困らせることを表わす。「医者なかせ」「親なかせ」など。
    1. [初出の実例]「芸者なかせに芸をしったは」(出典:洒落本・無頼通説法(1779))

きゅうキフ【泣】

  1. 〘 名詞 〙 泣くこと。
    1. [初出の実例]「児女の泣(キフ)を学ぶ時であらふか」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉八)

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普及版 字通 「泣」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 8画

[字音] キュウ(キフ)・リュウリフ
[字訓] なく・なみだ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は立(りゅう)。立は來(来)母(l)の字であるが、來母の字に呂(りょ)((きよ))・里(り)((かい))のように音を転ずるものがあり、泣もその例とみてよい。〔説文〕十一上に「聲無くして涕(なみだ)を出だすを泣と曰ふ」(段注本)とあり、〔礼記、檀弓上〕に「高子皋(かう)の親の喪を執るや、泣血すること三年、未だ嘗(かつ)て齒を見(あら)はさず」とみえる。〔素問〕に血滞のことを泣といい、粒(りゆう)声によむ。

[訓義]
1. なく。
2. なみだ。
3. 血滞、しぶる。

[古辞書の訓]
名義抄〕泣 ナク・ナクナク・ナミダ・ナムタ・サケブ/泣々 シホタル

[熟語]
泣感泣諫・泣血泣辜泣哭泣恨泣陳泣涕・泣別・泣涙
[下接語]
哀泣・飲泣・怨泣・掩泣・悔泣・感泣・歔泣・号泣・哭泣・慙泣・垂泣・涕泣・泣・啜泣・慟泣・悲泣・攬泣・恋泣・斂泣

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