洎夫藍(読み)サフラン

デジタル大辞泉 「洎夫藍」の意味・読み・例文・類語

サフラン【洎夫藍】

アヤメ科多年草クロッカスの秋咲き種。葉は線形で、花後に伸びる。11月ごろ紫色の6弁花が咲く。赤い花柱は止血剤などに、また香辛料化粧品着色剤として使われる。 花=秋》

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精選版 日本国語大辞典 「洎夫藍」の意味・読み・例文・類語

サフラン【洎夫藍】

  1. 〘 名詞 〙 ( [オランダ語] saffraan 元来アラビア語 )
  2. アヤメ科の多年草。南ヨーロッパ・小アジア地方原産で、薬用植物として日本では文久四年(一八六四)ごろから栽培されるようになった。高さ約一五センチメートル。地下に径約三センチメートルの鱗茎がある。茎は短く葉とともに基部は葉鞘(ようしょう)に包まれており、葉は細い線形で、花後に生長し、秋、若い葉間に芳香のある淡紫色漏斗状の花が開く。花被片は六枚で、細長い花筒がある。雌しべ柱頭は橙赤色で先は三本に分かれ長く下垂する。漢名、番紅花。〔日本植物名彙(1884)〕
  3. を乾燥したもの。健胃・通経・鎮痙(ちんけい)薬とし、菓子や食品の黄色着色料などにも使われる。〔大和本草附録(1715)〕

洎夫藍の補助注記

は一八世紀から蘭学書に多く用例が見える。「洎夫藍」は中国語の音訳を借用したもの。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「洎夫藍」の解説

洎夫藍 (サフラン)

学名Crocus sativus
植物。アヤメ科の多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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