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鱗茎 りんけいbulb

翻訳|bulb

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鱗茎
りんけい
bulb

地下茎の一種多肉になった鱗状葉を多数,重なるようにつけているもの。塊茎とは異なり,茎が肥大するのでなく,葉的器官が多肉化して多くの貯蔵物質をたくわえたものである。ユリ,タマネギ,チューリップなどにみられる。これと外観が似ていて,短枝や葉柄が肥大して球状に見えるものを偽鱗茎または仮鱗茎 pseudobulbという。カトレヤやシンビディウムなどラン科の植物にみられる。

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大辞林 第三版の解説

りんけい【鱗茎】

地下茎の一種。短い茎の周囲に生じた多数の葉が養分を貯えて多肉となり、球形・卵形になったもの。ユリ・タマネギ・スイセンなどにみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鱗茎
りんけい

節間のきわめて短い地下茎に多肉の鱗片葉が多数ついたものをいう。語のうえでは茎の変態のように思えるが、実体は苗条(びょうじょう)の一型であり、苗条のなかでも茎の占める体積はわずかである。タマネギ、スイセンなどでは個々の鱗片葉が茎の全周を包囲し、ヤマユリ、クロユリなどでは小形の鱗片葉が多数集まっている。鱗茎は、地上が生育に不適な季節に養分を保持して芽を温存する働きをもち、多くの場合は栄養繁殖の手段ともなる。なお、園芸で球根とよばれるものの多くは、植物学上では鱗茎である。[福田泰二]

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世界大百科事典内の鱗茎の言及

【球根】より

…球根はそれを形成する器官のいかんによって次のように呼ばれる。(1)鱗茎bulb 地下の短縮した茎に肥厚した葉がついているもの。チューリップ,スイセン,アマリリス,ユリ,ダッチ・アイリスなど。…

【茎】より

…地上茎のうちでは光屈性を端的にあらわす直立茎が最もふつうであるが,節間が短い短縮茎(バショウ)や短枝,茎が扁平になった扁茎(カンキチク)や仮葉枝,茎針,地面などの基物面をはう匍匐茎(シノブ)や横走枝,物につる状に巻きつく巻きつき茎(アサガオ),葉が退化的で茎が太くなった多肉茎(サボテン)などがある。地下茎でも,根の機能も果たす根茎(ワラビ),茎が肥大して物質貯蔵の役目をする塊茎(ジャガイモ),茎が短く肉質の鱗片状葉に包まれた鱗茎(タマネギ)などがある。新しい茎は種子植物では単軸分枝的に腋芽(えきが)がのびてつくられ,シダ植物の多くでは茎頂が二叉(にさ)分枝または二叉状仮軸分枝してできる。…

【地下茎】より

… 地下茎は地面からすぐ下にある場合が多いが,スギナやハスなどのようにかなり深く地中を横走することもあり,これらの場合通気腔が発達している。地下茎はその形状から,横にはうものを根茎rhizome,塊状,球状のものを塊茎tuber,球茎corm,鱗片葉がつくものを鱗茎bulbなどという。シダ類のワラビやウラジロの地下茎は地中を長くはい,枝分れし,典型的な根茎であるが,斜上したり短く直立する根茎もある。…

※「鱗茎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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