洒水(読み)しゃすい

改訂新版 世界大百科事典 「洒水」の意味・わかりやすい解説

洒水 (しゃすい)

仏教用語。浄水を散らして身を清め道場を清める行為。洒水用の浄水は,洒水器と称する金属製の小鉢に入れて置く。洒水をするときは,これを机上に置くか左手に保持するかして,右手に持つ散杖(さんじよう)の先で水をかき回しながら真言を唱えて浄水に霊力を与えた後,一定の所作で散杖を振って浄水を散らす。洒水は,導師等が着座のまま行う場合と,洒水師,呪師(しゆし)等が道場内を巡回しながら行う場合とあり,また職衆(しきしゆう)が道場に入る際に身を清める簡単な洒水もある。洒水器は,茶碗大またはそれ以下の小さなものが一般的だが,特殊な法要に用いるものには菓子鉢大の大きなものもある。散杖は,梅や柳の枝の先端を切り取って作ったむち状のものが一般的だが,これもすりこぎ状の太い特殊なものもある。
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