洗方(読み)あらいかた

精選版 日本国語大辞典 「洗方」の意味・読み・例文・類語

あらい‐かた あらひ‥【洗方】

〘名〙
① 物を洗う方法。洗濯仕方
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「あんな顔の洗ひ方をするものは一人も居らなかったよ」
② 人の身もとなどを調査すること。詮議、探索すること。
洒落本・仕懸文庫(1791)三「あらひかたはぢょせへねへわたしだから」
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五〇「云はなけりゃア仏様を本堂へ持って行って詮議方(アラヒカタ)するといふから」
料理屋などで、食器類を洗う下働きの人。
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉上「曰く何町の料理屋に洗方(アラヒカタ)を要す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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