洗立(読み)あらいたて

精選版 日本国語大辞典 「洗立」の意味・読み・例文・類語

あらい‐たてあらひ‥【洗立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「たて」は、動作が終わったばかりである、の意を表わす ) 洗い終わって、まだ時間があまりたたないこと。洗ったばかりであること。または、そのもの。
    1. [初出の実例]「洗(アラ)ひ立(タ)ての白いものが手と首に着いてゐるのが正装なら」(出典:ケーベル先生(1911)〈夏目漱石〉)
  3. あらいだて(洗立)

あらい‐だてあらひ‥【洗立】

  1. 〘 名詞 〙 他人品行悪事などの真相を探り出して、ことさらにあばき出すこと。穿鑿(せんさく)。あらいたて。
    1. [初出の実例]「洗ひ立せぬがきれいな嫁姑」(出典:雑俳・柳多留‐七五(1822))
    2. 「併(しか)しかう云ふことを洗立(アラヒダテ)をして見た所が」(出典:かのやうに(1912)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android