洙泗考信録(読み)しゅしこうしんろく

百科事典マイペディア 「洙泗考信録」の意味・わかりやすい解説

洙泗考信録【しゅしこうしんろく】

中国史書。4巻。清の崔述の著。1824年刊。孔子の詳しい伝記であり,《史記》《孔子家語》の誤りを正すなど,その論には採るべきものが多い。《余録》3巻では孔子の門人の事績を考証している。疑古学派端緒を開いた書として貴重。

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世界大百科事典(旧版)内の洙泗考信録の言及

【崔述】より

…35歳を過ぎ,秦・漢以来の儒家の経書の注釈には,経書の本文と,あるいは注相互の矛盾があり,また孔子など昔の聖賢の行為として伝えられるものにも矛盾があることに気づき,古代の歴史を知るには,経書の本文によって考えるのが正しい方法であるとして,《考信録》の著述に着手。50歳にしてまず《洙泗考信録》が成った。これは孔子の伝記の研究である。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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