津村南之町(読み)つむらみなみのちよう

日本歴史地名大系 「津村南之町」の解説

津村南之町
つむらみなみのちよう

[現在地名]東区備後びんご町五丁目

津村西之町・同中之町の南にあり、東西に延びる備後町びんごまち通の両側町。「天保町鑑」には「北御堂の北べり備後町通御堂より西へ」とある。寛文一二年(一六七二)津村町から分れて成立したが(→津村、明暦元年(一六五五)大坂三郷町絵図に「津村南町」とみえるので、実質的には一町と考えられていたようである。大坂三郷北組に属し、元禄一三年(一七〇〇)三郷水帳寄帳では屋敷数三一・役数三五半役で、うち年寄分一役が無役。年寄は丸屋市左衛門。町内の二屋敷は同七年北御堂きたみどう(現本願寺津村別院)境内となり、二屋敷分の三役は当町に残ったが、実際は同寺が負担し、宝永八年(一七一一)免ぜられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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