津波避難施設(読み)つなみひなんしせつ

知恵蔵mini 「津波避難施設」の解説

津波避難施設

津波からの一時的な避難場所として住民らが利用するために指定・設置されたビルタワー築山などの構造物。2005年に内閣府が定めた「津波避難ビル等に係るガイドライン」、13年に国土交通省が定めた「津波避難ビル等に係るガイドライン」に基づき、地方自治体避難施設の高さや構造、耐震性などの要件を定めて指定・設置する。自治体建物の所有者と協定を結んで避難施設を指定するケースが一般的だが、新たに建設する場合もある。甚大な津波被害をもたらした東日本大震災以降、太平洋沿岸部の自治体を中心に施設の指定が急速に進められているが、安全面や管理・運営に関する課題も多く、自治体によって設置にはばらつきがある。

(2014-11-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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