津貫村(読み)つぬきむら

日本歴史地名大系 「津貫村」の解説

津貫村
つぬきむら

[現在地名]加世田市津貫

北流する加世田川の最上流域に位置し、北東は内山田うちやまだ村、村の南部を花渡けど川が南流する。新田しんでん大原おおはら中原なかはら西山にしやま原向はらむき本坊ほんぼう新沢にいざわ中村なかむら堂原どうはら新地しんち浦口うらぐち上門うえのかど福元ふくもと新山しんやま小原こばる久木野くきの上木屋かみきや・下木屋中山なかやま干河上ひごかみの集落がある。中世は加世田別符のうちに含まれる。永和元年(一三七五)一〇月一日の加世田別符半分坪付注文(島津家文書)などに「つぬき」とみえる。応永一三年(一四〇六)九月二五日の同坪付注文(同文書)に「津貫 八町」とみえ、伊作島津氏に宛行われているが、この坪付注文では敵を退治することが条件とされており、当時伊作島津氏の完全な所領であったわけではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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