洪水・鴻水(読み)こうずい

精選版 日本国語大辞典 「洪水・鴻水」の意味・読み・例文・類語

こう‐ずい【洪水・鴻水】

〘名〙
大雨雪どけなどのため、河川の水が増加して溢(あふ)れるばかりになること。また、その水が堤防を破って流れ出ること。おおみず。《季・秋》
※続日本紀‐神護景雲二年(768)八月庚申「此頻年洪水。損决日益」
源平盛衰記(14C前)一四「折節降雨車軸を下して、鈴鹿川に洪水(コウズイ)漲下て、渡り難かりけるに」 〔書経‐堯典〕
② 物があふれるほど多くあること。
※新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉享楽の東京「警視庁の統計〈略〉は今や正にカフェーの黄金時代を物語ってゐる。カフェーの洪水(コウズヰ)!」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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