普及版 字通 「洫」の読み・字形・画数・意味
洫
9画
[字訓] みぞ・ほり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は血(けつ)。田間の水を通ずるところをいう。〔説文〕十一上に「十里をと爲す。の、廣さ尺、深さ尺、之れを洫と謂ふ」とあり、〔周礼、考工記、匠人〕の文による。字はまた(きよく)に作る。〔詩、大雅、文王有声〕「をき伊(ここ)にす」のを、〔韓詩〕に洫に作る。〔説文〕に「は疾(はや)くるるなり」と形況の語とするが、或(わく)に界域の意があり、洫の本字であろう。
[訓義]
1. みぞ、ほり、いけ、小川、水門。
2. ふかい、みだれる。
3. に通じ、あふれる。
[熟語]
洫洫▶
[下接語]
溝洫・濬洫・城洫・封洫・満洫・洫・老洫
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報