溝洫(読み)こうきょく

精選版 日本国語大辞典 「溝洫」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょく【溝洫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「洫」は田の水路の意 ) みぞ。どぶ。田と田との間のみぞ。溝渠(こうきょ)。こういき。
    1. [初出の実例]「行視畿内陂池堰堤溝洫之所一レ宜」(出典続日本紀‐天平宝字五年(761)五月丙午)
    2. 「隴畝の水は只踈導を務む。所謂溝洫の法なり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    3. [その他の文献]〔論語‐泰伯〕

こう‐いき【溝洫】

  1. 〘 名詞 〙こうきょく(溝洫)
    1. [初出の実例]「尽力乎溝洫(コウイキ)泰伯篇〕」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「是に於て溝洫(コウヰキ)を浚へ新渠を穿ち」(出典:報徳記(1856)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「溝洫」の読み・字形・画数・意味

【溝洫】こうきよく

田間のみぞ。〔周礼考工記匠人〕井、廣さ四尺、深さ四尺、之れをと謂ふ。方十里をと爲す。、廣さ尺、深さ尺、之れを洫と謂ふ。

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