活字板立所跡(読み)かつじばんすりたてしよあと

日本歴史地名大系 「活字板立所跡」の解説

活字板立所跡
かつじばんすりたてしよあと

[現在地名]長崎市万才町

幕末期に設立された印刷所の跡。嘉永元年(一八四八)本木昌造ら阿蘭陀通詞がオランダから舶載された「蘭書植字判」を銀六貫四〇〇目で購入、印刷技術の研究を行っていたが、蘭書の需要が多くなったことから、安政二年(一八五五)長崎奉行所西役所内に活字板摺立所が設立され、その取扱掛に昌造らが任じられた。指導にはオランダ商館員があたった。同三年オランダ文典「シンタキシス」五二八部を印刷、一部を江戸の天文方の蕃書和解御用掛(のち洋学所となる)に納め、ほかは長崎会所を通じて長崎・江戸・京・大坂で売りさばくことにした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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