化学辞典 第2版 「活性サイト」の解説
活性サイト
カッセイサイト
activation site
とくに触媒反応について用いられる用語で,反応が起こる場所をいう.たとえば,石油,天然ガスなどの原材料を有用な生成物に変化させるために,ゼオライト,アルミナ,シリカなどの上に遷移金属を担持した触媒を用いるが,化学反応は遷移金属上で起こるので,反応が起こる場所という意味で遷移金属を活性サイトという.また,生体中での反応についても,O2,N2 を取り込み,これらの小分子を反応するのに必要な状態まで活性化する場所(酵素などの金属原子)を活性サイトという.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報