活機(読み)カッキ

精選版 日本国語大辞典 「活機」の意味・読み・例文・類語

かっ‐きクヮッ‥【活機】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。悟りに通ずる資質。また、それを身につけていること。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「此僧禅の活機(クヮッキ)をしらず、老婆はよく活機をしれり」(出典読本・本朝酔菩提全伝(1809)四)
  3. 生き生きした働き。また、生き生きと活動している物事やそのみなもと。生命力
    1. [初出の実例]「庭鳥日温歌韻滑 池魚氷釈活機多」(出典:垂加文集(1714‐24)六・元日詩・戊戌)
    2. 「縦令賤しき生類たりとも皆活機を具へて運営し各々其生を遂る」(出典:動物小学(1881)〈松本駒次郎訳〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android