流し網漁(読み)ながしあみりょう

知恵蔵mini 「流し網漁」の解説

流し網漁

漁法の一つ。刺網漁の一種で、平面状の刺網を海の中層に漂流させて魚を絡め取る方法。錨で固定しないため、水深の制限がなく網幅を必要に応じて広くすることができるといった利点がある。沖合で使用することに適しており、日本では戦後になって、北海道や東北地方の太平洋側で急速に広まった。1993年より、日本の漁船は公海上でのサケ・マスの流し網漁ができなくなり、ロシアの排他的経済水域(EEZ)での漁に重点が置かれるようになった。しかし2015年6月、ロシア上院はEEZでのサケ・マスの流し網漁を16年1月から禁止する法案を可決した。

(2015-6-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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