流動分化作用(読み)りゅうどうぶんかさよう(その他表記)flowage differentiation

岩石学辞典 「流動分化作用」の解説

流動分化作用

均質なマグマが移動する場合に,マグマ中に浮かんだ結晶が火道を上昇すると,流れの中で局部的に結晶が濃集する場合がある.花崗閃緑岩などの貫入岩体の周縁部に有色鉱物が濃集する例は広く知られているが,反対に斑糲岩体の中央に長石質塊が増加する例があり,マグマの流動で説明されている[Baragar : 1960].このような重力によらずにマグマの流動によって結晶が局部的にマグマ内部で濃集する作用を流動分化作用(flawage differentiation)という[Bhattacharji & Smith : 1964].流動分化作用には様々な機構が考えられている.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む