精選版 日本国語大辞典 「流渡」の意味・読み・例文・類語
ながれ‐わた・る【流渡】
〘自ラ四〙
① 川などを水の流れにまかせて渡る。
② あたり一面に流れる。
※西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一四「水は勢ひ盛んになりおびただしく流れわたるゆゑ」
③ 絶えることなく流れ続ける。
※敦忠集(10C後)「したにのみながれわたるは冬かはのこほれるみづとわれとなりけり」
④ 土地から土地を渡り歩く。
ながれ‐わたり【流渡】
〘名〙
① 川などを水の流れにさからわずに渡ること。
※源平盛衰記(14C前)一五「金に渡して過ちすな、水に従ひて流れ渡りに渡すべし」
② 世の中のなりゆきにまかせて生活すること。
④ あれこれ、世渡りをして行くこと。
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