浜津郷(読み)はまつごう

日本歴史地名大系 「浜津郷」の解説

浜津郷
はまつごう

和名抄」高山寺本・名博本にみえる郷名。訓は不明だが、ハマツであろう。東急本は「浜松」につくり、「波万万都」の訓がある。浜松市伊場いば遺跡の出土木簡に「浜津郷□□(子カ)二人」「浜津□」の表記があり、墨書土器にみえる「浜郷」の表記も当郷をさすとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の浜津郷の言及

【浜松[市]】より

…静岡県南西部の中心都市。1911年市制。人口56万1606(1995)。市域の大部分は浜松平野の南西部および三方原台地,海岸砂丘地からなり,東は天竜川,西は浜名湖を境とする。1871年(明治4)廃藩置県により,一時浜松県の県庁所在地になったが,5年後に浜松県は廃止され静岡県に合併された。綿織物を主とする繊維,ピアノやオルガンなどの楽器,オートバイと自動車の輸送用機械が三大工業である。藩政末期に農家の副業として北部で盛んであった綿織物業は,1889年の東海道本線浜松駅開業後は駅周辺に中心が移り,工場制工業に転換,全国有数の綿織物産地に成長するとともに関連の織機・染色工業の発達をみた。…

※「浜津郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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