浦和郷(読み)うらわごう

日本歴史地名大系 「浦和郷」の解説

浦和郷
うらわごう

現浦和市の中心部辺りに比定される。浦羽とも書く。応永三年(一三九六)一〇月一八日に書写された栃木県日光市輪王りんのう寺蔵の大般若経巻一八八の奥書に「武州足立郡浦和之善賢律師右筆年七十云々」とある。玉蔵ぎよくぞう院中興開山の印融が著した「杣保隠遁抄」の奥書に、永正一一年(一五一四)一一月二四日の年紀に続いて、「已上五箇条、於武州足立郡浦羽延命寺記之了、印融満八十歳」とみえる。延命えんめい寺は玉蔵院のことである。永禄三年(一五六〇)一二月晦日の太田資正判物(潮田文書)に「大宮・浦和之宿、木崎・領家方迄進之候」とあるが、この文書の真偽には疑問がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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