浦福地(読み)うらふくじ

日本歴史地名大系 「浦福地」の解説

浦福地
うらふくじ

中世よりみえる高来たかく郡内の地名で、伊佐早いさはや庄のうち。文永八年(一二七一)一一月一九日の関東下知状(宗像神社文書)に「伊佐早庄長野村内浦福地」とみえる。これによれば、浦福地の本主は江大夫助宗であったが、その子息高宗が、正治二年(一二〇〇)一二月四日に養子の源納に譲り、承元二年(一二〇八)四月に源納は弟の源達に譲った。達は建暦三年(一二一三)閏九月に宗像大宮司の氏国に売払い、氏国は嘉禄三年(一二二七)閏三月に弟の氏経に譲り、氏経はまた孫の氏業・氏郷らに分割譲与した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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