浩蕩(読み)コウトウ

デジタル大辞泉 「浩蕩」の意味・読み・例文・類語

こう‐とう〔カウタウ〕【××蕩】

[ト・タル][文][形動タリ]広広として大きなさま。
大空は風濁りなし果てもなく―として歎きに暮れぬ」〈前田夕暮収穫

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精選版 日本国語大辞典 「浩蕩」の意味・読み・例文・類語

こう‐とうカウタウ【浩蕩】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 広く大きなさま。ゆったりとして豊かなさま。
    1. [初出の実例]「浩蕩三仲春。春晴万里天」(出典:文華秀麗集(818)上・奉和春日江亭閑望〈巨勢識人〉)
    2. 「大空は風濁りなし果てもなく浩蕩(カウタウ)として歎きに暮れぬ」(出典:収穫(1910)〈前田夕暮〉下)
    3. [その他の文献]〔張衡‐思玄賦〕
  3. 水のひろびろとしたさま。水が豊かに流れるさま。浩滔。
    1. [初出の実例]「閑酌酔独棹歌、浩蕩飄颻帯滄波」(出典:経国集(827)一四・漁歌五首〈嵯峨天皇〉)
    2. 「水波浩蕩たるに至れり」(出典:日本風俗備考(1833)五)
    3. [その他の文献]〔潘岳‐河陽県作詩〕

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