デジタル大辞泉 「浮かされる」の意味・読み・例文・類語 うかさ・れる【浮かされる】 [動ラ下一][文]うかさ・る[ラ下二]《「れる」は、もと受身の助動詞》1 高熱のために意識がはっきりしなくなる。「熱に―・れる」→熱に浮かされる[補説]2 物事に心を奪われて、落ち着かなくなる。「海外旅行ブームに―・れる」3 茶などを飲んで興奮し、眠れなくなる。「茶に―・れると夜寝られませぬから参りますまい」〈咄・鯛の味噌津〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「浮かされる」の意味・読み・例文・類語 うかさ‐・れる【浮れる】 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]うかさ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 動詞「うかす(浮)」の未然形に、受身の助動詞「れる」が付いて一語化したもの )① ものに心を奪われて夢中になる。おだてられたりして心がうわつく。[初出の実例]「文君がひかれてうかされて夜るをやの所をよにげにして相如が所え奔りこうだぞ」(出典:玉塵抄(1563)三一)② 高熱や激情などのため意識が正常でなくなり、正気を失った状態になる。[初出の実例]「嫉気の己が心に夢鬼(ウカ)されて」(出典:俳諧・水馴棹(1705)三)③ 茶などを飲んで興奮し、眠れなくなる。[初出の実例]「茶にうかされると、夜ねられませぬから参りますまい」(出典:咄本・鯛の味噌津(1779)番太郎) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例