デジタル大辞泉
「熱に浮かされる」の意味・読み・例文・類語
熱に浮かさ・れる
1 病気で高熱のためにうわごとを言う。
2 前後を忘れて夢中になる。のぼせ上がる。「―・れていて忠告など耳に入らない」
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「熱にうかされる」と「熱にうなされる」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
| 平成18年度調査 | 平成26年度調査 |
熱にうかされる (本来の言い方とされる) | 35.6パーセント | 57.2パーセント |
熱にうなされる (本来の言い方ではない) | 48.3パーセント | 27.1パーセント |
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ねつ【熱】 に 浮(う)かされる
- ① 高熱のため、うわごとをいう。
- [初出の実例]「熱(ネツ)に浮(ウ)かされての妄語(うはごと)にも、言ふは其方(そなた)の事計り」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)初)
- ② 一つのことに熱中し、前後を忘れる。他を忘れて夢中になる。
- [初出の実例]「薬種屋の丁稚が熱に浮かされたやうに『さうだ』トいふ」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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