浮出し印刷(読み)ウキダシインサツ(その他表記)embossing

デジタル大辞泉 「浮出し印刷」の意味・読み・例文・類語

うきだし‐いんさつ【浮(き)出し印刷】

雌型めがた雄型おがたとを用いて、文字模様を浮き出させる特殊な印刷法。ダイスタンプ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浮出し印刷」の意味・わかりやすい解説

浮出し印刷
うきだしいんさつ
embossing

凸状雄型凹状雌型の間に金属皮革織物,紙およびその他類似の物体を差込んで,強圧をかけて浮出し模様をつくる加工方法。一般的には,雌型は真鍮彫刻または腐食したものを原版として電鋳法で複版し,雄型はこれの反対版の石膏型を使用する場合が多い。薄手の紙の場合は雄型はつくらず,ゴムまたは紙でもよいが,厚手の紙の場合は,厚手の堅い紙に手彫りした型を使う。浮出しには白紙のまま型押しする空 (から) 押しと,あらかじめ文字または模様を印刷しておき,これに同調して浮出させるものとがある。浮出しをする場合は型を加熱しておくほうが効果的である。印刷と同時に文字や模様を浮出させるダイスタンピング die stampingの方法もある。

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