最新 地学事典 「海水準低下期堆積体」の解説
かいすいじゅんていかきたいせきたい
海水準低下期堆積体
falling stage systems tract
シーケンス層序学の枠組みにおいて,沿岸域の強制海退面(侵食海退面)とシーケンス境界に挟まれた堆積体で,相対的海水準の低下期に形成される。H.W.Posamentier et al.(1992)は強制海退面をシーケンス境界として,その上位の海退時に形成される堆積体を低海水準期堆積体とした。このことは陸上侵食(不整合)面を基準とする堆積シーケンスや,シーケンス境界の定義の変更を意味する。これに対してA.G.Plint et al(2000)は,強制海退面と不整合面との間の沿岸堆積物を海水準低下期堆積体とし,シーケンス境界と堆積シーケンスの定義を変更することなく,強制海退面と陸上侵食面(不整合面)の間の堆積物を高海水準期堆積体から独立させた。
執筆者:保柳 康一
参照項目:強制海退
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

