海洋掘削装置(読み)かいようくっさくそうち(その他表記)offshore drilling unit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海洋掘削装置」の意味・わかりやすい解説

海洋掘削装置
かいようくっさくそうち
offshore drilling unit

陸上における掘削機械ならびに居住設備などの支援設備をそっくり洋上に移したもの。大別すると海に浮ぶ浮上式と海底に脚を立てる着底式とがあり,前者には船型と半潜水型 (→セミサブマーシブル・リグ ) ,後者にはジャッキアップ型 (→ジャッキアップ・リグ ) と着底型とがある。船型は通常の船と同様のものと浅海専用のバージ型式のものがあり,いずれも掘削作業に便利なように工夫された多くの種類がある。船型は半潜水型とともに深海掘削に有利である。半潜水型は大口径の鋼管船体を構成し作業中は水面下に半分沈めることにより波の影響を小さくしたもの。ジャッキアップ型は甲板昇降型ともいい,可動式の脚を海底に立てて作業を行う。着底型は半潜水型の母型をなすもので,同様の鋼構造物で注排水により海底に沈坐して作業を行うものであるが,ほとんど使用されなくなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android