海浦村(読み)うみのうらむら

日本歴史地名大系 「海浦村」の解説

海浦村
うみのうらむら

[現在地名]田浦町海浦

東は小田浦こだのうら村とたきうえ村に、南は白岩しらいわ村・鶴木山つるぎやま(現芦北町)に接し、西は八代海に面して海浦湾を抱く。寛永一〇年(一六三三)人畜改帳に田畠高四二五石三斗余、男女二三九、うち女一〇三、頭百姓五・脇百姓一八・名子二七とあり、屋敷数二四ヵ所、家数一〇一軒、馬四・牛二七とあり、別に海浦内加子かこ村が屋敷高一石一斗余、男女三一、うち女九、頭百姓れうし三・水夫八とあり、屋敷数三ヵ所、家数一四軒と記され、中世から近世初期には葦北水軍の要地だったと思われる。江戸時代は村内の展望のきく高所に海浦番所が置かれ、佐敷さしき(現芦北町)詰の藩士一人(上番)と葦北郡筒(下番)が遠見番として警衛に当たっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android