海竜王(読み)カイリュウオウ

デジタル大辞泉 「海竜王」の意味・読み・例文・類語

かい‐りゅうおう〔‐リユウワウ〕【海竜王】

海中にすむという竜王竜神

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「海竜王」の意味・読み・例文・類語

かいりゅう‐おう‥ワウ【海龍王】

  1. 〘 名詞 〙 海中に住み、海や雨をつかさどるという龍宮浄土の王。龍神龍王海龍海龍神
    1. [初出の実例]「かいりうはうの后になるべき、いつきむすめななり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の海竜王の言及

【竜宮】より

…仏教においても,大海の底に娑竭羅(しやから)竜王の宮殿があって,縦広8万由旬(ゆうじゆん)(1由旬は帝王1日の行軍里程)もあり,七重の宮牆(きゆうしよう),欄楣(らんび)などはみな七宝をもって飾られているとか(《長阿含経》巻19),あるいは海上に白銀,瑠璃,黄金の諸竜宮があって,毒蛇大竜がこれを守護しており,竜王がここに住み珍宝が多いなどといわれている(《賢愚因縁経》)。中国においても竜宮の観念は発達しており,前蜀の杜光庭の《録異記》巻五によれば,海竜王の宮は蘇州の東にあり,海を行くこと五・六日程の小島の前にあり,広さ百余里であって,夜中に遠くから見ると,紅光日のごときが六百余里にわたってひろがり,しかも上は天に連なっている。船人の伝承によれば,竜王宮はその下にあるという。…

※「海竜王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android