龍神(読み)りゅうじん

精選版 日本国語大辞典 「龍神」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐じん【龍神】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 仏法を守護する八部衆の一つ。雨・水力をつかさどる龍を神力を有するものとしていう語。龍王のこと。龍衆。龍。
      1. [初出の実例]「有縁之衆、不簡龍神、沐甘露雨」(出典:三教指帰(797頃)下)
      2. [その他の文献]〔法華経‐序品〕
    2. 歌舞伎隈取(くまどり)の一つ。に扮する時の青隈
    3. 歌舞伎囃子「龍神囃子」の略。
  2. [ 2 ] 歌舞伎所作事・長唄乙姫(おとひめ)」の別名

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「龍神」の意味・わかりやすい解説

龍神
りゅうじん

和歌山県中部、日高郡(ひだかぐん)にあった旧村名(龍神村(むら))。現在は田辺市(たなべし)の北部を占める地域。旧龍神村は、1955年(昭和30)上山路(かみさんじ)、中山路、下山路の3村と合併。2005年(平成17)中辺路(なかへち)、本宮(ほんぐう)の2町および大塔(おおとう)村とともに田辺市に合併。合併後も地域の住所表示では田辺市龍神村を冠している。護摩壇山(ごまだんざん)(1372メートル)南麓(なんろく)に発する日高川上流域を占める山間村。旧村名は難陀(なんだ)竜王社を祀(まつ)る龍神温泉に由来する。国道371号(一部高野(こうや)龍神スカイライン)、424号、425号が通じる。集落が谷間に散在する秘境の村には落人(おちゅうど)伝説も多く、中世この地を支配した龍神氏も落人といわれる。幕末に天誅組(てんちゅうぐみ)残党が幽閉された天誅倉もある。産業は林業が中心。

[小池洋一]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「龍神」の意味・わかりやすい解説

龍神
りゅうじん

和歌山県中南部,田辺市北部の旧村域。日高川上流域,護摩壇山南斜面に位置する。 1955年上山路村,中山路村,下山路村の3村と合体。 2005年田辺市,中辺路町,大塔村,本宮町の4市町村と合体して田辺市となった。大部分は山地で,林業が主。幕末に天誅組の残党が幽閉されていた天誅倉跡がある。空海が開いたともいわれる古い龍神温泉があり,近世は和歌山城下から龍神街道が通じていた。 1980年高野山から高野龍神スカイラインが通じ,観光客が増えている。北部は高野龍神国定公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「龍神」の解説

龍神〔キャラクター〕

レベルファイブによるゲームソフト、またそこから派生したテレビアニメや玩具のシリーズ『妖怪ウォッチ』に登場する妖怪。ニョロロン族、サイズ324センチ。必殺技は「龍神ロック」。「りゅーくん」がアイテム「龍神(りゅうじん)玉」と合成した姿。

龍神〔曲名〕

日本ポピュラー音楽。歌は鳥羽一郎。1998年発売。作詞:新本創子、作曲:杉本真人。

龍神〔道の駅〕

和歌山県田辺市にある道の駅。国道371号に沿う。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「龍神」の解説

りゅうじん【龍神】

群馬の日本酒。仕込み水は尾瀬の伏流水。蔵元の「龍神酒造」は慶長2年(1597)創業。地ビールの醸造も手がける。所在地は館林市西本町。

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