海老助村(読み)えびすけむら

日本歴史地名大系 「海老助村」の解説

海老助村
えびすけむら

[現在地名]福井市海老助町

福井城下の北西、日野川右岸に位置し、南は地蔵堂じぞうどう村、東南は別所べつしよ村に接する。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では舟津ふなつ之郷に含まれた地と思われる。村名は正保郷帳にみえ、田方三七〇石余・畠方二〇〇石。福井藩領で、文政六年(一八二三)の給人地方渡名寄帳によれば酒井外記の知行所。安政三年(一八五六)の戸籍帳(海老助区有文書)によれば、家数三四(うち高持一八・雑家九・渡守六)

当村は日野川左岸地域との渡河地点として重要であった。村のすぐ西に深谷ふかだにの渡(現明治橋架橋地点)があり、少し下流には古くから糠溜ぬかたびの渡とよばれる場所がある。これによってこの地域を「和名抄」記載の足羽郡額田ぬかた郷の地に比定する説もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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