海老山(読み)かいろうやま

日本歴史地名大系 「海老山」の解説

海老山
かいろうやま

[現在地名]五日市町海老山町

五日市町の沿岸中央部よりやや東寄りにあり、標高五三・七メートル。かつてこの山麓で市が開かれ、人々が群集して売買の声がかまびすしかったことから会論えろん山と称したが、山の形が蝦に似ているため海老山の名を得たという(五日市町誌)。「厳島道芝記」に「海老山」とみえる。「国郡志下調書出帳」は、海老山はもと離れ島で近世初期の埋立で陸続きになったと記すが、「五日市町誌」はもとから地続きであったかと推定している。

佐伯郡の「国郡志下調郡辻書出帳」の古城跡の項に「五日市村 海老山 城主宍戸備前守」とあり、城跡があったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む