デジタル大辞泉
「御旅所」の意味・読み・例文・類語
おたび‐しょ【▽御旅所】
神社の祭礼で、祭神が巡幸するとき、仮に神輿を鎮座しておく場所。神輿宿り。仮宮。旅の宮。おたびどころ。たびしょ。
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おたび‐しょ【御旅所】
- 〘 名詞 〙 祭礼の御幸(みゆき)の時、神輿(みこし)が本宮から渡御して仮に鎮座するところ。御旅の宮。おたびどころ。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「去一日渡二御旅所一。而天下穢気出来。付二宮寺一可レ被レ行之由被二仰下一云々」(出典:百練抄‐文暦元年(1234)八月四日)
おたび‐どころ【御旅所】
- 〘 名詞 〙 =おたびしょ(御旅所)
- [初出の実例]「風の神の御旅(オタビ)所はあふぎ哉〈弘永〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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御旅所 (おたびしょ)
神社の祭礼のとき,神輿(みこし)(あるいは神幸船)が渡御(とぎよ)して一時安置される場所のこと。御輿宿,頓宮ともいう。《枕草子》に平野社の〈みこしやどり〉が出るのをはじめとして,《兵範記》仁平3年(1153)4月15日条の〈先参御輿旅所〉など,平安末~鎌倉初の記録に,宇治離宮明神,祇園,稲荷,松尾,北野の各社の祭礼に設けられた旅所のことが現れる。一般に神社の神幸(渡御)というものは,(1)鎮座伝承上ゆかり深い地点への神幸,(2)祭神事績・霊験への回顧のための神幸,(3)氏子区域の巡覧・除厄など種々の理由があるため,旅所もまた1ヵ所または数ヵ所にわたることがある。京都七条西大宮の松尾社旅所にて7日間神事能が行われたこと,松尾社・稲荷社も旅所への渡御を〈おいで(御出)〉と呼ぶこと,近江日吉社の祭りに唐崎の一つ松のところで供御(くご)を受けること,近江馬淵の馬見岡神社の祭りにレツケイズ(列見場か)に神幸あって6座の宮座饗宴を行うことなどの例を考えると,旅所はほんらい神の降臨を仰いで祭儀を行う場所そのものであったかとも考えられる。
→還幸祭 →神幸祭
執筆者:萩原 龍夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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御旅所
おたびしょ
神社の祭礼のとき、本社より出た神輿(みこし)が、仮にとどまるところ。御旅宮(おたびのみや)、頓宮(とんぐう)、神輿宿(みこしやど)などともいう。『百練抄』に、1159年(平治1)11月「祇園(ぎおん)旅所焼亡」とあるのが文献上の初見であるが、神輿の発達とともに各社で設けたもので、仮の場所のみのところから、豪華な建物のある場合や、また他社を借りる場合もあり、その数も1か所のみとは限っていない。距離も本社とそれほど離れていない地から数十キロメートルに及ぶ場合、とどまるのも1時間程度から一昼夜に及ぶ場合もある。通例、その場で祭儀が行われる。
[鎌田純一]
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御旅所【おたびしょ】
頓宮(とんぐう),御輿宿(みこしやどり)とも。御輿が神幸する場合の仮の奉安所。《枕草子》に平野社の〈みこしやどり〉,《兵範記(へいはんき)》に〈御輿旅所〉などと見え,伏見稲荷,松尾大社,春日大社などにあったことが知られる。多くは氏子(うじこ)の区域に設けられるが,本殿と一の鳥居の間にある場合もある。神霊の原初的来臨地とする場合もある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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御旅所
おたびしょ
神霊の渡御 (神幸) のとき,神霊を仮に安置するところをさす。普通神霊を輿に乗せるため,神輿 (みこし) 所と呼ぶ地方もある (→神輿 ) 。神の旅といっても遠距離ではなく,本社から1~2km程度の地点に,それも村落内に1ヵ所設けられるのが原則である。2ヵ所設ける特例もあり,この場合はほかの関係の深い神の神殿を利用することが多い。御旅所における祭事は種々の神事芸能の発展に連なっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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御旅所
平安時代に菅原道真[すがわらのみちざね]が大宰府[だざいふ]に左遷される途中、防府に立ちよったとされている場所です。
出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の御旅所の言及
【宿院】より
…《太平記》には〈宿院の後を廻て如法経塚へ押寄,八百人の兵共,同音に時をどっと作る〉とみえている。また,神社の祭礼のとき,神輿を本宮から渡御して,かりにとどまるところ,すなわち御旅所なども宿院といわれていたかと思われる。和泉国に宿院という地名があるが(現,大阪府堺市宿院町),《堺鑑》によると〈宿院 此地は住吉明神毎年六月晦日の御祓,御旅所也〉とある。…
※「御旅所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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