海老済村(読み)えびすくいむら

日本歴史地名大系 「海老済村」の解説

海老済村
えびすくいむら

[現在地名]大野原町五郷海老済ごごうえびすくい

有木ありき村の西隣に位置し、雲辺寺うんぺんじ山南西の狭小な山間集落が展開する。寛永国絵図では和田わだ郷に属し、「済」とみえる。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳では海老済村として村高六一石余。同一八年の小物成は綿一一〇匁・茶代銀子二匁・炭二〇石(一ヵ月一石六斗六升宛、毎年一石二匁宛銀子)であった(山崎領小物成帳)。宝暦一一年(一七六一)の反別は六町三反余、高四一石余(朱印高四六石余)。斗代平均は六斗六升余と山間のためか低い。物成高は一三石余。新開田畑石高は一四石余(大部分は田)と少なくないが、不安定な耕地条件のため流地・潰れ地となるものも多かったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android