海色走査放射計(読み)かいしょくそうさほうしゃけい(その他表記)ocean color scanner

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海色走査放射計」の意味・わかりやすい解説

海色走査放射計
かいしょくそうさほうしゃけい
ocean color scanner

海面から放射または反射する可視・赤外光を,平面的に分光測定する走査型の分光放射計海中に入った太陽光懸濁物質などにより吸収・散乱され,その程度は懸濁物質や溶存物質の質と量で決まり,特有の波長特性を持っている。この装置は,人工衛星などに搭載し,分光放射強度を測定して懸濁物質や溶存物質の質と量を推定できる。特に,沿岸域の汚染実態調査,クロロフィル量の推定などに有効である。今後,沿岸域のリモートセンシングのための重要測器として期待されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android