海軍伝習所跡(読み)かいぐんでんしゆうしよあと

日本歴史地名大系 「海軍伝習所跡」の解説

海軍伝習所跡
かいぐんでんしゆうしよあと

[現在地名]長崎市万才町

幕末期に設置された海軍軍人養成所の跡。安政二年(一八五五)オランダから軍艦スンビン号(のちの観光丸)を献上されたのを契機に西役所内に海軍伝習所を開設、七月に長崎在勤の目付永井尚志を総取締に任命した。第一次伝習生は幕府より矢田堀景蔵勝麟太郎・榎本釜次郎ら幕臣三七人、佐野常民・五代才助・中牟田倉之助ら肥前佐賀藩・筑前福岡藩・薩摩鹿児島藩・伊勢津藩・遠江掛川藩など八藩の藩士一二九人、長崎地役人三二人、大工職二人を数えた。第二次の伝習生は勝ら第一次の残留者四人、新規三八人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android