消・銷(読み)しょうする

精選版 日本国語大辞典 「消・銷」の意味・読み・例文・類語

しょう‐・する セウ‥【消・銷】

[1] 〘自サ変〙 せう・す 〘自サ変〙 (「しょうずる」とも)
① 消える。なくなる。
※九位(1428頃)「富士山高うして雪消せずと云り」
信長記(1622)一上「まことに忠心上に達する事を得ざれば、いたづらに消(セウ)せしとかや」
② よくわかる。納得がいく。
※玉塵抄(1563)一七「黄霸が伝の前後をみぬほどに心えが消せぬぞ」
[2] 〘他サ変〙 せう・す 〘他サ変〙 (「しょうずる」とも)
① けす。消費する。なくする。
※米沢本沙石集(1283)一〇本「説法は実相不知人は施主の一杯の水をも消(セウ)すべからずと云へり」
ロザリオの経(1623)三「Padre ノ ヲンイカリノ ホノヲヲ xôxitamauan(ショウシタマワン) タメニ」
② 時を送る。暮らす。過ごす。
徒然草(1331頃)一〇八「日を消し、月を亙りて、一生を送る、尤も愚かなり」
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉七「時を消(シャウ)する事拾有余時」
③ 消化する。〔日葡辞書(1603‐04)〕

しょう‐・す セウ‥【消・銷】

〘自他サ変〙 ⇒しょうする(消)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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