消費地指向(読み)しょうひちしこう(その他表記)orientation to consumption area

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「消費地指向」の意味・わかりやすい解説

消費地指向
しょうひちしこう
orientation to consumption area

工業が消費市場の有利さに牽引されて消費地に立地すること。原則として原料を消費地に集めて生産を行なったほうが全体として運送費が安くなる場合,工業は消費地指向となる。加工の途中重量を失わない原料,どこでも得られる原料 (普遍原料) を使用する工業や,製品がこわれやすく運賃率の高い工業などはこれに該当する。運搬を必要とする少量の原料 (麦芽,ホップ,デンプンなど) と普遍原料である大量の水を使用するビール醸造業は代表的な消費地指向型工業である。大消費地はすでに各種産業基盤施設 (鉄道港湾,電気,ガスなど) が備わっており,金融機関,商社,政府機関,多様な労働力が集中している点でも工業一般をひきつける力をもち,近時こうした都市 (消費地) の外部経済が工業立地の大きな要因となっている。

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