普及版 字通 「涵」の読み・字形・画数・意味
涵
11画
[字訓] ひたす・しずむ・うるおう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は函(かん)。〔説文〕十一上に字をに作り、声とし、「水澤多きなり」という。また〔詩、小雅、巧言〕「僭(譖)始めてに(うるほ)ふ」の句を引くが、字はいま涵に作る。は矢を入れる(ふくろ)の形であるから、とは深くひたす意であろう。
[訓義]
1. ひたす、しずむ。
2. うるおう、ぬれる。
3. と通じ、泥水。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕涵 フフメリ 〔字鏡集〕涵 シヅム・イル・オヨグ・フフメリ・コホリ・オナジ・ウカブ
[語系]
涵ham、含hm、heam、銜hemは声義近く、深くものを含む意があり、一系の語である。
[熟語]
涵意▶・涵育▶・涵泳▶・涵映▶・涵淹▶・涵演▶・涵蓋▶・涵虚▶・涵煦▶・涵渾▶・涵肆▶・涵漬▶・涵濡▶・涵浸▶・涵咀▶・涵澹▶・涵蓄▶・涵貯▶・涵沈▶・涵洞▶・涵碧▶・涵容▶・涵溶▶・涵養▶・涵量▶
[下接語]
泳涵・泓涵・海涵・虚涵・江涵・渾涵・清涵・潜涵・澄涵・渟涵・韜涵・包涵
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報