涸沢の蛇(読み)こたくのへび

故事成語を知る辞典 「涸沢の蛇」の解説

涸沢の蛇

地位が低い者が、地位が高い者をうまく利用することによって、両者がともに利益を得ることのたとえ。

[由来] 「韓非子ぜいりん・上」に見える逸話から。「涸沢の蛇(水が干上がった沼地に住むヘビ)」が、別の沼地に引っ越そうとしたとき、小さなヘビが大きなヘビに向かって言いました。「大きなあなたのあとに小さな私がくっついて、ふつうに進んでいっては、人間に見つかったら殺されてしまいます。そこで、人間たちが神の使いだと思うように、大きなあなたが小さな私を背負い、お互いにしっぽをくわえ合って進んではどうでしょう」。実際にその通りにしたところ、ヘビたちは無事に引っ越しをすることができたということです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む