事典 日本の地域ブランド・名産品 「淀江傘」の解説
淀江傘[提灯・和傘]
よどえがさ
米子市で製作されている。江戸時代後期の1821(文政4)年に倉吉屋周蔵が、倉吉から淀江に来て傘屋を開いたのが淀江傘の始まりという。淀江傘は実用性に富み丈夫で、蛇の目のかたちや特有の糸飾りに特徴がある。大正時代には出荷先が西日本一帯に広がったが、洋傘の普及により一度は廃業となった。現在では、淀江傘伝承者の会によって手づくりの淀江傘の伝統が守られている。鳥取県郷土工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報